非常食の選び方|ローリングストックと家族の必要日数

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「非常食、なんとなく買ってはいるけれど、量が足りているか自信がない」。そう感じている人は多いのではないでしょうか。ここだけ押さえておけば大丈夫です。家族の人数と日数さえ決めれば、必要な量は掛け算で出せます。

非常食は「当日・3日・1週間」の3段階で備える

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イメージ(AI生成)

農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」では、家庭備蓄は①災害発生当日に調理せずそのまま食べられる1日分、②国や自治体からの支援物資が届くまでの3日分、③物流が回復するまでの1週間分、の3段階で考えるよう案内されています。理由は、災害発生から72時間は救助・救命が優先され、支援物資が届きにくい期間があるためです。

持病やアレルギーがある家族、乳幼児や高齢者がいる場合は、対応できる食品の入手が難しくなることを見込んで、少なくとも2週間分の備蓄が推奨されています(農林水産省「アレルギーの方こそローリングストック!」)。

参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」

家族の人数×日数で必要量を早見表にする

難しく考えず、まず水と食事の回数から計算してみましょう。意外に思うかもしれませんが、水の量の目安ははっきり数字で決まっています。飲料用と調理用をあわせて、1人1日3リットルが目安とされています(農林水産省「家庭備蓄ポータル」)。

家族人数 3日分の水 1週間分の水 3日分の食事回数 1週間分の食事回数
1人 9L 21L 9食 21食
2人 18L 42L 18食 42食
4人 36L 84L 36食 84食
5人 45L 105L 45食 105食

試算条件:水は飲料用+調理用で1人1日3L、食事回数は主食・主菜をあわせて1人1日3食(1週間で21食以上)として計算。手洗い・洗い物などの生活用水やペット用の水は別途加算してください。参考:農林水産省「家庭備蓄ポータル」「災害時に備えた食品ストックガイド」

調理用のカセットボンベも忘れずに数える

停電時はカセットコンロが頼りになりますが、ボンベの本数を数え忘れる家庭は少なくありません。農林水産省の目安では、1人1週間あたりカセットボンベ6本程度が必要とされています。水や食料と同じく、人数分をかけ算しておきましょう。

家族人数 3日分の目安 1週間分の目安
1人 約3本 6本
2人 約6本 12本
4人 約12本 24本
5人 約15本 30本

試算条件:1人1週間6本を基準に、3日分は1人あたり約3本(6本÷7日×3日=約2.6本を切り上げ)として人数分をかけ算。参考:農林水産省「家庭備蓄ポータル」

ローリングストックなら「特別な非常食」を用意しなくていい

ローリングストックは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、賞味期限が近いものから消費して、食べた分を買い足していく方法です。農林水産省もこの方法を推奨しています。缶詰・レトルト食品・カップ麺・乾麺・パックご飯など、日常的に食べる保存の効く食品を選べば、非常食専用の商品を揃える必要はありません。

ここが賞味期限切れの見落としを防ぐポイントです。月に1度、日付を確認する日を決めておくと、気づいたら全部期限切れ、という事態を避けられます。

保存食のタイプ別・使い分けの目安

ローリングストックに向く食品にはいくつかタイプがあり、それぞれ得意な場面が違います。買い足すときの参考にしてください。

タイプ 調理の手間 水の要否 向いている使い方
缶詰 不要(そのまま可) 不要 断水時の主菜・副菜
レトルト食品 温めが望ましいが常温でも可 不要 主菜・カレー等の献立の柱
乾麺・パスタ 茹でる湯が必要 必要 断水していないときの主食
フリーズドライ・パックご飯 湯または水を注ぐだけ 少量必要 断水時でも作りやすい主食

断水を伴う災害では、水を使わずに食べられる缶詰やレトルト食品の比率を高めに、少ない水で戻せるフリーズドライを組み合わせておくと、状況に合わせて選べます。

ローリングストックの始め方3ステップ

ステップ1:普段の食品を少し多めに買う。缶詰・レトルト・パックご飯など、家族が普段から食べているものを、いつもより2〜3個多く買っておきます。

ステップ2:古いものから使う。棚の奥に新しいものをしまうのではなく、手前に置いて古いものから消費します。

ステップ3:使った分だけ買い足す。買い物のたびに減った分を補充すれば、意識しなくても一定量の備蓄が保たれます。

選ぶときに気をつけたい3点

調理の手間が少ないもの。停電時はカセットコンロが使えても、断水していると洗い物が難しくなります。そのまま食べられる、または少ない水で調理できるものを中心にしましょう。

家族の好みに合うもの。非常時こそ、食べ慣れた味がストレスを減らします。特別な非常食より、普段のお気に入りを多めに備える方が続けやすいです。

アレルギー対応。家族にアレルギーがある場合は、対応食品を通常より多めの日数分(2週間分が目安)確保しておくと安心です。

ローリングストック用の非常食は、公式ショップでまとめて確認できます

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よくある質問

Q. 非常食の賞味期限が切れそうなときはどうすればいい?

A. 期限が近づいたら、いつもの食事に取り入れて消費し、食べた分を買い足しましょう。もったいないからと期限切れのまま保管し続けるのは避けたいところです。

Q. 水と食料、どちらを優先して備えればいい?

A. まずは水です。人は水がないと数日で命に関わりますが、食料は多少の不足でも数日は耐えられます。水を3日分、できれば1週間分確保してから、食料を揃えていきましょう。

Q. カセットボンベはどのくらい備えておけばいい?

A. 農林水産省の目安では1人1週間あたり6本程度です。家族の人数分をかけ算し、水や食料と同じタイミングで在庫を確認しておくと数え忘れを防げます。

Q. 断水しているときはどのタイプの保存食が使いやすい?

A. 水を使わずそのまま食べられる缶詰やレトルト食品を中心にし、少ない水で戻せるフリーズドライ・パックご飯を組み合わせると、断水中でも選択肢を確保できます。

まとめ

非常食は「特別なものを揃える」より「普段の食品を多めに、家族の人数×日数分」が基本です。まずは水1人1日3L、食事は3日分から1週間分、カセットボンベは1人1週間6本を目安に、ローリングストックで無理なく備えていきましょう。

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