※本記事にはプロモーションが含まれます
停電で困るもののひとつが、スマホの電池切れです。防災用モバイルバッテリーの選び方を、容量と充電回数の目安で整理しました。数字と手順で見ていきますので、あわてなくて大丈夫です。「結局、何mAhを選べばいいの?」の答えをはっきりさせます。
なぜ防災にモバイルバッテリーが必要か

災害時、スマホは連絡と情報収集の要になります。安否確認、避難情報、家族との連絡と、使う場面が多いからです。ところが停電すると、家のコンセントで充電できません。
そこで役立つのがモバイルバッテリーです。ここだけ押さえておけば大丈夫、という3点を先にまとめます。①十分な容量を選ぶ ②安全な製品を選ぶ ③ふだんから充電しておく。この順で見ていきます。
容量の選び方|充電回数の早見表
選ぶときの軸は「スマホを何回ぶん充電したいか」です。ここで気をつけたいのが、表記のmAhがそのまま使えるわけではない点です。
モバイルバッテリーの中の電池は3.6〜3.7Vで、スマホを充電するときは5Vへ変換します。この変換でロスが出るため、実際に使える量は表記より減ります。パナソニックの公式FAQでも、単純な割り算では充電回数は求められないと説明されており、同社の例では変換効率を約50%として計算しています。実際に使える量は、製品や条件によって表記のおよそ5〜7割が目安と考えておくと安全です。
スマホの電池を3,000mAhと仮定した、容量クラス別のざっくりした目安が次の表です。
| 容量(表記) | 実際に使える量の目安 | スマホ充電の目安 | 向いている人 |
| 5,000mAh | 約2,500〜3,500mAh | 約1回 | 軽さ重視・毎日の持ち歩き |
| 10,000mAh | 約5,000〜7,000mAh | 約2回 | 1〜2人・1泊の備え |
| 20,000mAh | 約10,000〜14,000mAh | 約3〜4回 | 家族ぶん・数日の停電に備える |
試算条件:スマホの電池を3,000mAh、実効容量を表記の5〜7割として計算した目安(例:10,000mAh×0.6=6,000mAh÷3,000mAh=約2回)。スマホの電池容量は機種で異なります。参考:パナソニック公式FAQ(USBモバイル電源の電池容量とスマホへの充電回数の関係)/経済産業省 電気用品安全法
数日ぶんの停電に備えるなら、20,000mAh級だと家族で分け合っても安心感があります。ただし容量が大きいほど重く、大きくなります。毎日持ち歩くなら10,000mAh前後が扱いやすい、というバランスです。
安全に選ぶ・使う|PSEマークと夏の火災
容量の次に大事なのが安全性です。モバイルバッテリーは2018年2月に電気用品安全法の対象となり、1年の経過措置を経て2019年2月からは、基準に適合した製品でないと販売できなくなりました。適合品には丸い「PSEマーク(○の中にPSE)」が表示されています。購入前にこのマークと、連絡先の確かなメーカー・販売店かを確認しておきましょう。
もうひとつ、夏に増えるのが発火事故です。製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2020〜2024年の5年間でリチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件あり、約85%が火災に発展しました。事故は気温が上がる6〜8月にピークを迎える傾向があります。防ぐポイントは、高温の場所に放置しない・強い衝撃を与えない・異常を感じたらすぐ使用をやめることです。車内放置は特に危険とされています。
万一発火したときは、大量の水で消火し、可能なら水につけた状態で119番へ、とNITEは案内しています。
参考:経済産業省 電気用品安全法(モバイルバッテリーに関するFAQ)/製品評価技術基盤機構(NITE)2025年6月26日プレスリリース
家族構成・用途別の選び方
迷ったときの目安です。ここは自分の使い方に当てはめてみてください。
一人暮らし・持ち歩き中心なら、10,000mAh前後が1つあると安心です。子育て世帯は、家族でスマホが複数台になります。20,000mAh級を1つ、または10,000mAhを人数分に近い数だけ、といった備え方が現実的です。離れて暮らす親には、操作が簡単で、コンセントに挿せば充電と給電ができるタイプが扱いやすいでしょう。
停電が長引く可能性まで考えるなら、モバイルバッテリーに加えて、より大きなポータブル電源も選択肢になります。使い分けはポータブル電源の容量の選び方で詳しくまとめています。持ち出し袋全体の中身は防災リュックの中身|家族4人の最低限セットもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 買ったあと、そのまま置いておけば使えますか?
モバイルバッテリーは使わなくても少しずつ放電します。いざというとき残量ゼロ、を防ぐため、3〜6か月に一度は残量を確認して充電しておくと安心です。
Q. スマホ以外も充電できますか?
USBで充電する機器(携帯ラジオ、モバイルライト、携帯扇風機など)なら使えるものが多いです。出力の条件は製品ごとに違うので、対応機器の表示を確認しておきましょう。
停電そのものへの備えは台風の停電に備える|前日までにやること10と順番も参考になります。
防災用のモバイルバッテリーを探すなら
→ Anker PowerCore 10000 Redux(PSE認証済)を楽天市場で見る
まとめ
防災用モバイルバッテリーは、まず「スマホ何回ぶんか」で容量を決めます。表記の5〜7割が実際に使える量の目安です。毎日持ち歩くなら10,000mAh前後、家族や数日の停電に備えるなら20,000mAh級が選びやすいでしょう。選ぶときはPSEマークを確認し、高温放置を避けて、ふだんから充電しておく。この3点で、停電のときも落ち着いて備えられます。


