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緊急時は自治体の避難情報に従ってください。
台風や地震のニュースを見るたび「防災リュックの中身、うちは何もそろえていない」と不安になる方は多いのではないでしょうか。今回は家族4人を想定した最低限セットを、早見表と必要量の試算表つきで見ていきます。
非常持ち出し袋がなぜ必要か

自宅が被災すると、安全な場所への避難や避難生活が必要になります。首相官邸のまとめによると、飲料水は1人1日3リットルを目安に3日分、非常食も3日分の備蓄が推奨されています。大規模災害では支援物資が届くまでに時間がかかるため、1週間分の備蓄が望ましいとされています。
非常持ち出し袋は、この「支援が届くまでの数日間」を家族でしのぐための最初の一歩です。ここだけ押さえておけば、あとは家族構成に合わせて足していくだけで大丈夫です。
防災リュックの中身|家族4人の最低限セット早見表
下の表は大人2人・子ども2人(小学生想定)の4人家族を例にした、持ち出し用の最低限セットです。数量は1〜3日分をリュック1〜2つに収める前提の目安です。
| 品目 | 数量の目安 | ポイント |
| 飲料水 | 500ml×2〜3本/人 | 家庭備蓄は1人1日3Lだが、持ち出し用は運べる分だけでよい |
| 非常食 | 1〜2食分/人 | アルファ米・缶詰・乾パンなど調理不要のもの |
| 懐中電灯・予備電池 | 1つ以上 | 手回し充電式なら電池切れの心配が減る |
| 携帯ラジオ | 1台 | 停電時の情報収集に |
| 救急用品 | 1セット | ばんそうこう・包帯・常備薬 |
| マスク・ウェットティッシュ | 各数枚 | 断水時の衛生対策に |
| 携帯トイレ | 3〜5回分/人 | 断水でトイレが使えない場合に備える |
| 貴重品コピー | 1式 | 保険証・預金通帳のコピー、現金(小銭含む) |
| 衣類・下着 | 1組 | 季節に合わせて調整 |
参考:首相官邸「災害が起きる前にできること」
リュックの重さは「背負って避難路を歩ける重さ」が基準です。詰めたら一度実際に背負って、階段の上り下りができるか確かめておきましょう。重すぎるなら、水や食料を家庭備蓄側へ回して減らして構いません。
水・食料・トイレは何日分?家族4人の必要量を試算
「3日分」と言われても、量のイメージは湧きにくいものです。ここ、迷いやすいところです。大人2人・子ども2人の4人家族で、持ち出し用と家庭備蓄(在宅避難用)を分けて試算してみます。前提は「水は1人1日3リットル(飲料水の目安)」「トイレは1人1日5回」です。
| 品目 | 計算式(前提) | 3日分 | 1週間分 |
| 飲料水 | 3L×4人×日数 | 36L(2Lペット18本) | 84L(2Lペット42本) |
| 非常食 | 3食×4人×日数 | 36食 | 84食 |
| 携帯トイレ | 5回×4人×日数 | 60回分 | 140回分 |
参考:首相官邸「災害が起きる前にできること」(水・食料)/国土交通省「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン」(1日5回の想定)
合計すると、3日分でも水だけで36リットルになります。これを全部リュックで運ぶのは現実的ではありません。だからこそ「持ち出し袋には運べる分だけ・残りは自宅備蓄」という分担が大切になります。あわてなくて大丈夫です。まずは3日分を目標に、飲み慣れた水や食べ慣れた食品を少し多めに買う「ローリングストック(食べたら買い足す備蓄法)」で始めるのが続けやすい方法です。
年代別・家族構成別に足したいもの
ここからは基本セットに、家族の状況に応じて足したいものです。意外と忘れがちなところなので、表で順番に確認してみてください。
| 家族の状況 | 追加したいもの | ポイント |
| 乳幼児がいる | ミルク・哺乳びん・紙おむつ・母子健康手帳のコピー | 調乳不要の液体ミルクがあると断水時でも安心 |
| 小学生の子ども | お気に入りのおもちゃや絵本を1つ | 避難生活の不安をやわらげる |
| 高齢者がいる | 常備薬とお薬手帳のコピー・老眼鏡・杖・補聴器の予備電池 | 薬の名前がわかるものは受診時にも役立つ |
| 女性 | 生理用品・防犯ブザー | 基本セットとは別に各自のリュックへ |
| ペットがいる | フード・水・リード・排せつ用品 | 避難所の受け入れ条件は自治体で異なるため事前確認を |
持病の薬など「その人にしか用意できないもの」から先にそろえるのがコツです。市販の防災セットを買った場合も、この表の分は自分で足す必要があります。
備蓄と持ち出し袋、置き場所の分け方
家庭備蓄(3日〜1週間分)と非常持ち出し袋(1〜3日分)は役割が違います。備蓄は自宅にとどまる「在宅避難」用、持ち出し袋は避難所へ移動する場合の最初の一式、と考えると整理しやすいです。
置き場所は玄関や寝室の出入口付近など、すぐ手が届く場所に。寝室に置くなら、就寝中の地震に備えて靴とセットにしておくと安心です。
そろえたあとの点検も忘れずに。次の3つを年1〜2回、防災の日(9月1日)などをきっかけに確認しましょう。
| 点検項目 | 確認すること |
| 食品・水の期限 | 賞味期限が近いものは日常で消費し、買い足す |
| 電池・ライト | 予備電池の液漏れ・残量、ライトの点灯確認 |
| 家族の変化 | 子どもの成長(おむつ・服のサイズ)、薬の変更を反映 |
あわてなくて大丈夫、まずは年に一度の点検から始めれば十分です。
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よくある質問
Q. リュックの重さはどれくらいが目安ですか?
A. 「背負って避難路を歩ける重さ」が基準です。詰め込みすぎず、一度実際に背負って歩けるか確認しておくと安心です。重いものはリュックの上のほう・背中側に入れると体感が軽くなります。
Q. 家庭備蓄の水や食品はどこに保管すればいいですか?
A. 持ち出し袋用とは別に、家庭備蓄分(3日〜1週間分)は床下収納やクローゼットなど、日常でも管理しやすい場所にまとめておきましょう。1か所に集めず分散させると、被災時に取り出せないリスクを減らせます。
Q. ポータブル電源も持ち出し袋に入れるべきですか?
A. 重量があるため、持ち出し袋とは別に置き場所を決めておくのがおすすめです。容量の選び方はポータブル電源の容量の選び方|家族人数別の目安早見表で紹介しています。
Q. 何から揃え始めればいいですか?
A. まずは水・非常食・携帯トイレの3つから。使用量が多く、断水・停電で最初に困るものだからです。防災グッズ・ポータブル電源のカテゴリーで、他の備えもあわせて確認してみてください。
参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」


