台風前の窓ガラス対策|養生テープとカーテンの正しい使い方

停電・災害時の備え

緊急時は自治体の避難情報に従ってください。

台風が近づくと、窓ガラスが割れないか心配になります。この記事では、気象庁などの情報をもとに窓ガラスの台風対策を手順でまとめました。養生テープの効果と限界も知っておきましょう。備えれば、過度に恐れる必要はありません。

台風で窓ガラスが割れる本当の原因

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イメージ(AI生成)

窓(サッシ)には、JIS(日本産業規格)で耐風圧性の等級が決められています。戸建ての1階の窓で目安とされるS-1等級は800Paで、風速にすると36m/s程度に相当します。強い風そのものだけで割れることは、実はそれほど多くありません。

ただし、この等級は窓全体に均一に力が加わることを前提にしています。飛んできた植木鉢や物干し竿が一点にぶつかれば、基準を満たした窓でも割れることがあります。

つまり優先すべきは、テープを貼ることよりも「飛ばされる物をなくすこと」。ここだけ押さえておけば、対策の順番で迷いません。

参考:YKK AP「サッシ・ドアの耐風圧性能(強度)について」/不二サッシ「窓の性能について」(JIS A 4706 耐風圧性の等級と風速換算値)

気象庁「台風への備え5箇条」に見る窓対策

気象庁(宮古島地方気象台)は、台風への備えを5つの柱で示しています。家の外の備え、家の中の備え、避難場所の確認、情報の入手、そして接近中は不要な外出を控えることの5つです。

家の外の備え:窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強しましょう。風で飛ばされそうな物は固定するか、屋内へしまいます。

家の中の備え:室内からの安全対策として、窓ガラスに飛散防止フィルムやテープなどを貼ったり、カーテンやブラインドを下ろします。

注目したいのは、テープやフィルムが「室内からの安全対策」として挙げられている点です。割れないようにする対策ではなく、割れたときに室内の被害を抑える工夫、という位置づけになっています。

参考:気象庁 宮古島地方気象台「台風への備え」

養生テープは効く?知っておきたい限界

平均風速20m/s以上になると、看板が落下・飛散し、飛来物によって負傷するおそれが出てきます(気象庁「風の強さと吹き方」)。物が飛び始めるのが、この風速の目安です。

では養生テープはどこまで効くのでしょうか。ここは誤解が多いところです。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、防災研究機関の見解として「窓にテープを貼っても防護にはならない」と紹介しています。テープを貼れば飛来物が当たっても割れない、というのは誤解だという説明です。

テープを貼る時間があるなら、シャッターや板の設置に使うほうがよい、とも書かれています。一方で気象庁が挙げているとおり、テープや飛散防止フィルムには、割れたときに破片が飛び散りにくくなる効果が期待できます。

テープは「割れを防ぐもの」ではなく「割れたあとに備えるもの」。そう考えておけば、判断を誤りません。

対策 期待できる効果 注意点
養生テープ・飛散防止フィルム 割れたときに破片が飛び散りにくくなる 割れること自体は防げない
内側にプラベニヤ/段ボールを当てる 破片が室内に入りにくくなる 段ボールは雨に濡れるとよれる
雨戸・シャッターを閉める 飛来物が直接ガラスに当たらない 風が強まる前に早めに閉める

参考:NOAA JetStream「Cyclone Hazards & Safety」(Insurance Institute for Business & Home Safetyの見解)/気象庁 宮古島地方気象台「台風への備え」

雨戸・シャッターがあるなら、まずそこから

雨戸やシャッターがある家は、閉めるだけで飛来物のリスクを大きく減らせます。台風が近づく前、風が強まる前に済ませておきましょう。風が強まってからの屋外作業は大変危険です。

雨戸がない住まいでも、あわてなくて大丈夫です。次のカーテンと片付けで、できることは十分あります。

カーテン・ブラインドを下ろすひと手間

万一ガラスが割れても、カーテンやブラインドを閉めておけば、破片が室内に飛び散るリスクを抑えられます。窓の近くに家具やベッドを置いている場合は、配置を見直しておくと安心です。

台風前日までにやることチェックリスト

①屋外の片付け:植木鉢、物干し竿、自転車、ゴミ箱などを屋内にしまうか、しっかり固定する。最優先の対策です。

②雨戸・シャッター:ある場合は、風が強まる前に必ず閉める。

③窓まわりの補強:雨戸がなければ、飛散防止フィルムや養生テープを貼り、内側にプラベニヤや段ボールを当てておく。

④室内の備え:カーテンとブラインドを下ろし、窓際の家具の配置を見直す。

⑤情報収集:気象庁の台風情報やキキクルを確認し、自治体の避難情報に注意する。

よくある質問

Q. 養生テープを貼れば窓ガラスは割れませんか?

割れないとは言えません。アメリカ海洋大気庁(NOAA)は「テープは飛来物への防護にならない」と紹介しています。テープに期待できるのは、割れたときに破片が飛び散りにくくなることです。まずは飛ばされそうな物の片付けと、雨戸を閉めることを優先しましょう。

Q. 雨戸がない賃貸でもできる対策はありますか?

ベランダや窓の外に置いた物を片付けることが第一です。そのうえで飛散防止フィルムや養生テープを貼り、窓の内側にプラベニヤや段ボールを当てる方法があります。カーテンを閉め、窓際から家具やベッドを離しておくだけでも、けがのリスクを減らせます。

まとめ

窓ガラスは思っている以上に頑丈です。ただし飛来物には弱いため、まずは飛ばされそうな物の片付けから始めましょう。テープは割れを防ぐものではないと知ったうえで、雨戸・カーテン・片付けを組み合わせれば、過度に恐れず備えられます。

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