蓄電池は停電で何が使える?容量別の目安

蓄電池・太陽光

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蓄電池があれば停電で何が使える?と気になっている方は多いと思います。実は「特定負荷型」か「全負荷型」かで、動かせる家電の範囲が大きく変わります。

結論から言うと、家庭用蓄電池は容量6.5kWh前後から16kWh台まで選べます。冷蔵庫と照明、スマホの充電程度なら数日分をまかなえますが、エアコンや調理家電まで動かしたいなら「全負荷型」かつ十分な出力の機種を選ぶ必要があります。ここでは容量別にできることを、メーカー公式データをもとに整理します。

特定負荷型と全負荷型の違い

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イメージ(AI生成)

蓄電池には、停電時に電気を送る範囲があらかじめ決まっている「特定負荷型」と、家じゅうのコンセントを丸ごとバックアップできる「全負荷型」があります。ここ、選び方の分かれ目になるところです。

ニチコン公式の単機能蓄電システム「ESS-U5シリーズ」は、特定負荷対応と全負荷対応のどちらも選べます。全負荷型なら200VのエアコンやIH調理器も使えますが、自立出力の範囲内に収める必要があります(ESS-U5M1は4.0kVA、ESS-U5L1は5.9kVA)。

オムロン公式のマルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-Aシリーズ」も同じく、特定負荷型と全負荷型をラインナップしています。全負荷型の停電時出力は4kVAとされ、これを超える同時使用はできません。あわてなくて大丈夫です。動かしたい家電を先に決めておけば、必要な出力もおのずと見えてきます。

参考:ニチコン公式「ESS-U5シリーズ」製品仕様、オムロン公式「マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズ」

停電時に動かす家電の消費電力の目安

次に、実際に何がどれくらい電気を使うのかを見ていきます。オムロン公式サイトが挙げている、停電時によく使われる家電の消費電力の目安は次の通りです。

家電 消費電力の目安
冷蔵庫 50〜100W
テレビ 100〜180W
照明(LED) 50〜100W
スマートフォン充電 10W

参考:オムロン公式「マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズ」記載の消費電力目安(各家電の消費電力は機種により異なり、動作時間を保証するものではないとの注記あり)

蓄電池の容量別にどれくらい使えるか(試算)

この消費電力の数字と、ニチコン公式が示す初期実効容量(JIS C 4413による測定値。公称容量から目減りした、実際に使える容量の目安です。以下「実効容量」)を組み合わせて、稼働時間を試算してみます。試算では、冷蔵庫と照明はそれぞれ目安の中央値75W、スマホ充電は10Wと仮定しています。

蓄電池の実効容量別・稼働時間の試算グラフ
図:満充電時の試算。出典:ニチコン公式ESS-U5シリーズ仕様(実効容量6.8kWh/8.6kWh)+オムロン公式の家電消費電力目安。実際の稼働時間は気温・劣化度・同時使用状況で変わります

冷蔵庫だけを動かす場合、実効容量6.8kWhの機種でおよそ91時間(約3.8日)、8.6kWhの機種でおよそ115時間(約4.8日)が目安です。冷蔵庫に照明とスマホ充電を足した最低限のセット(合計160W)でも、6.8kWhでおよそ42時間、8.6kWhでおよそ54時間は動かせる計算になります。

意外に思うかもしれませんが、消費電力が大きい家電を足すほど、稼働時間は短くなります。すべてを我慢なく使おうとせず、停電中に本当に必要なものから優先順位をつけておくと安心です。

参考:ニチコン公式「ESS-U5シリーズ」蓄電池公称容量・実効容量、オムロン公式「マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズ」家電消費電力目安(試算は上記データをもとに算出)

蓄電池の容量を選ぶときの注意点

蓄電池は電気工事をともなう設備です。設置や配線の変更は有資格者による工事が必要で、自分で手を加えることはできません。

容量やラインナップは新製品の登場や販売状況で変わっていきます。ここで紹介した数値はあくまで一例なので、実際に検討するときは販売店で最新の仕様を確認してください。

家族の人数が多いほど、照明の台数やスマホの同時充電が増えて、稼働時間は短くなりがちです。人数に余裕を持たせた容量を選んでおきましょう。ここだけ押さえておけば大丈夫です。

よくある質問

Q. 蓄電池があれば停電中もエアコンを使えますか?

A. 機種によります。200Vに対応した全負荷型で、出力の範囲内であれば使える製品もあります。特定負荷型はエアコンの回路を含めない設計が多いため、契約前に対応できるか販売店に確認してください。

Q. 容量はどれくらいを目安に選べばいいですか?

A. 冷蔵庫と照明、スマホの充電程度で数日をしのぎたいなら6〜8kWh台でも足りることが多いです。エアコンや調理家電まで動かしたい場合は、容量だけでなく出力(kVA)も合わせて確認する必要があります。

大掛かりな工事が難しいという方には、置くだけで使えるポータブル電源という選択肢もあります。 BLUETTI(ポータブル電源・公式)

まとめ

蓄電池は容量だけでなく、特定負荷型か全負荷型かで停電時に使える範囲が大きく変わります。冷蔵庫と照明、スマホの充電程度なら実効容量6〜9kWh前後でも数日分をまかなえますが、エアコンまで動かしたいなら出力(kVA)まで確認しておくことが大切です。まずは停電中に本当に必要な家電を書き出してみることから始めてみてください。

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