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緊急時は自治体の避難情報に従ってください。
防災グッズを揃えるとき、最初につまずくのが水です。「5年保存水」と書かれた商品と、いつも飲んでいるミネラルウォーターは何が違うのか。結論から言うと、いちばん大きな違いは賞味期限の長さです。長期保存水は5〜10年、通常のミネラルウォーターは約2年とされています。必要な量は、1人1日3Lを基準にすれば、家族4人で3日分36L、1週間分なら84Lが目安になります。
保存水の賞味期限は5〜10年|普通の水との違い

スーパーで売っているミネラルウォーターの賞味期限は、農林水産省によるとおよそ2年です。一方、防災備蓄用として売られている長期保存水は5〜10年で、通常のミネラルウォーターの2〜5倍ほど長持ちするとされています。
では、なぜそれだけ長い期限を設定できるのか。農林水産省は、国産のミネラルウォーターの多くは製造工程で加熱殺菌などが行われているため、品質の劣化が起こりにくいと説明しています。ただし、保存水だけが特別な製法だと書かれているわけではありません。ここは公的な資料でもそこまで踏み込んだ説明がされておらず、「保存水は期限が長い」という事実だけを押さえておけば十分です。
賞味期限が切れたからといって、その日から飲めなくなるわけでもありません。農林水産省は、飲料水は賞味期限を過ぎても一律に飲めなくなるものではないとしたうえで、慌てて処分せず、いざというときに役立ててほしいとしています。とはいえ、期限が近い水から使い、新しい水を買い足す「ローリングストック」を回しておくほうが、いざというとき安心して飲めます。
参考:農林水産省
人数別・早見表|保存水は何リットル必要?
首相官邸の「災害が起きる前にできること」では、飲料水は1人1日3Lを目安に3日分、大規模災害では1週間分の備蓄が望ましいとされています。この基準で家族の人数別に計算すると、次のようになります。
| 人数 | 3日分 | 1週間分 |
| 1人 | 9L | 21L |
| 2人 | 18L | 42L |
| 3人 | 27L | 63L |
| 4人 | 36L | 84L |
| 5人 | 45L | 105L |
この3Lの中身も確認しておきます。農林水産省の家庭備蓄のページでは「飲料用と調理用だけで1人1日3L」と説明されていて、食品や食器を洗うための水は別に必要だと注記されています。飲むぶんだけで3L、と考えていると少し足りません。
参考:首相官邸「災害が起きる前にできること」/農林水産省(1人1日3Lを基準にした試算・当ブログ計算)
4人家族の36Lは、500mlのペットボトルなら72本、2Lのボトルなら18本にあたります。1週間分の84Lまで一気に揃えようとすると本数もかさむので、まずは3日分を確保してから、少しずつ買い足していくくらいで十分です。
保存水の選び方|500mlと2L、どちらがいいか
本数を揃えるときは、ボトルの大きさで迷うところです。500mlは1人分ずつ配りやすく、持ち出し用のリュックにも入れやすいサイズです。2Lは調理や歯みがきなど、まとまった量を使う場面に向いています。両方を少しずつ持っておくと、飲む用と使う用を分けやすくなります。
| ボトルの大きさ | 向いている使い方 |
| 500ml | 1人分ずつ配る/持ち出し用リュックに入れる/飲みかけを残しにくい |
| 2L | 調理や歯みがきなど、まとまった量を使う/同じ量なら本数が少なく済む |
実際に売られている商品を見てみます。
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このタイプは500ml×24本で1ケースになっています。商品ページの表示では賞味期限が5年以上あるので、家族で配って持ち出す用にまとめておくのに向いています。
保存水の置き場所は1か所にまとめない
備蓄水は、玄関やクローゼットの1か所にまとめて置きたくなりますが、それだと建物の被害次第では取り出せなくなることがあります。リビング・寝室・車のトランクなど、複数の場所に分けておくと、どこか1か所がダメでも別の場所から確保できます。とくに停電で断水することも?マンションの水の備え方で触れたように、集合住宅では水道そのものが使えなくなることもあるため、飲む水と生活用水は分けて考えておくと安心です。
首相官邸の同じページでは、飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要だとされていて、お風呂の水をいつも張っておく、水道水を入れたポリタンクを用意しておくといった備えも挙げられています。
参考:首相官邸「災害が起きる前にできること」
ローリングストックで保存水の期限を切らさない
保存水は期限が長いぶん、逆に存在を忘れがちです。買った月をどこかにメモしておき、賞味期限が近づいたら普段の生活で飲んで消費し、飲んだ分だけ新しく買い足す。このサイクルを回しておけば、気づいたら全部期限切れだった、という事態を避けられます。水だけでなく、非常食の選び方|ローリングストックと家族の必要日数で紹介した非常食も同じ考え方で管理すると、備蓄全体の点検がまとめてできます。
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こちらは490ml×24本で、1本あたりの価格を抑えたいときの選択肢になります。ただしこの商品は送料が別なので、支払う合計額は配送先によって変わります。用途や予算に応じて2種類を使い分けてもよさそうです。
よくある質問
Q. 賞味期限が切れた保存水はすぐ捨てるべきですか?
A. 農林水産省によれば、飲料水は賞味期限を過ぎても一律に飲めなくなるわけではないとされています。ただし味やにおいに違和感があれば、飲用は避けて生活用水として使うなど、無理はしないようにしましょう。
Q. 普通のミネラルウォーターを備蓄に使ってもいいですか?
A. 使えますが、賞味期限はおよそ2年と保存水より短いため、ローリングストックの頻度は高めにしておきましょう。点検の手間を減らしたい場合は、5年保存水の方が向いています。
Q. 家族4人で最低限そろえるならどれくらいですか?
A. 1人1日3Lを基準に、まずは3日分の36Lを目安にしてください。この3Lは飲料用と調理用を合わせた量です。余裕があれば1週間分の84Lまで少しずつ買い足していくとよいでしょう。
まとめ
保存水と普通のミネラルウォーターのいちばん大きな違いは、賞味期限の長さです。長期保存水は5〜10年、通常のミネラルウォーターは約2年とされています。必要な量は1人1日3L(飲料用と調理用の合計)を基準に、家族4人なら3日分36L・1週間分84Lが目安です。1か所にまとめず、飲む水と生活用水を分けて備えておきましょう。
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