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停電になったとき、部屋を照らす明かりは何を選べばいいでしょうか。結論から言うと、まず1台は乾電池式のランタンを備えておくのが基本です。USB充電式は使い勝手がいい反面、停電中は充電そのものができません。ここでは電源方式ごとの特徴と、家族人数・部屋数に合わせた選び方をまとめました。
懐中電灯は手元を照らすのに向き、ランタンは部屋全体をやわらかく照らすのに向いています。停電時の暮らしを考えると、この2つは役割が違うので、どちらか一方ではなく組み合わせて備えるのが現実的です。
防災ランタンの選び方は電源方式で決まる|停電中に充電できるか

| 電源方式 | 停電中の再充電 | 長期保管との相性 | 向いている使い方 |
| 乾電池式 | 電池交換だけで済む | 乾電池を備蓄しておけば強い | 停電のメインの明かり |
| USB充電式(内蔵バッテリー) | 停電中は充電できない | 保管方法に気をつかう | ふだん使いと兼用 |
| ソーラー・手回し発電つき | 日中や手動で補える | 電池切れの心配が少ない | 長引く停電・持ち出し用 |
ここで迷ったら、乾電池式を軸にしつつ、ソーラー・手回し式を1台足しておくと、停電が長引いても対応の幅が広がります。あとで詳しく触れますが、USB充電式をメインにするなら乾電池でも動く兼用タイプを選んでおくと安心です。
ランタン選びは、防災グッズをそろえる作業の一部です。まだ持ち出し袋の中身が固まっていない方は、防災リュックの中身|家族4人の最低限セットもあわせて確認しておくと、抜け漏れが減ります。
まずは多電源に対応したタイプを1つ挙げておきます。
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防災ランタンの明るさと台数の目安|家族人数別の早見表
明るさの目安も見ておきましょう。リビングなど広い部屋全体を照らすなら500ルーメン前後、寝室や子ども部屋のような個室なら100〜300ルーメン程度、手元や足元だけなら50〜100ルーメン程度が一つの目安です。数字はあくまで目安なので、実際に置きたい部屋の広さと相談して選んでください。
家族の人数や部屋数によって、必要な台数も変わります。早見表にまとめました。
| 世帯構成 | 台数の目安 | 選び方のポイント |
| 1〜2人暮らし | 1〜2台 | リビング用に明るめ1台+手元用に1台 |
| 3〜4人家族 | 部屋数+1台 | リビングは明るめ、各部屋は控えめな明るさでよい |
| 高齢者・乳幼児がいる家庭 | 明るめ1台+予備の乾電池式 | 停電中の移動が不安なら据え置き型を多めに |
ここだけ押さえておけば大丈夫です。乾電池式を1台は用意しておき、あとは家族の生活スタイルに合わせて足していく、という順番で考えるとやりやすいと思います。
停電時の明かりに、ろうそくは使わない
もう一つ、停電時の明かりで避けたいのがろうそくです。消防庁の消防研究センターは、地震発生後は物が散乱して裸火が燃え移りやすい状況になるため、ろうそくなどの裸火は極力使わないよう呼びかけています。余震や避難で気持ちが落ち着かないときほど、火を使わない明かりのほうが安全です。
参考:消防庁 消防研究センター「地震後の火災防止について(注意喚起)」
USB充電式の防災ランタンはリチウムイオン電池の扱いに注意
USB充電式やモバイルバッテリー内蔵タイプを選ぶ場合は、リチウムイオン電池の扱いにも気をつけたいところです。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2020年から2024年の5年間でリチウムイオン電池を使った製品の事故は1,860件あり、そのうち約85%が火災につながっています。NITEは事故を防ぐポイントとして「正しく購入する」「正しく使用する」「正しく対処する」の3つを挙げています。信頼できる販売元から購入する、高温の場所に放置しない、異常を感じたらすぐに使用をやめる。この3点は意識しておきたいところです。この話はモバイルバッテリー発火に注意|夏のNGな使い方と対処法でも詳しく触れています。
参考:NITE(製品評価技術基盤機構)「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご用心~「リチウムイオン電池搭載製品」の火災事故を防ぐ3つのポイント~」(2025年6月26日発表)
ランタンだけでなくスマホの充電手段も合わせて備えておくと、停電時の不安はぐっと減ります。停電でスマホ充電を切らさない方法|手段と目安もあわせてご覧ください。
最後にもう1台、乾電池式のシンプルなタイプも置いておきます。
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防災ランタンのよくある質問
Q. ろうそくを非常灯代わりに使ってもいいですか?
消防庁の消防研究センターは、地震発生後は裸火からの出火リスクが高まるため、ろうそくなどの裸火は極力使わないよう呼びかけています。停電中の明かりは、火を使わないランタンや懐中電灯を優先しましょう。
Q. USB充電式のランタンは防災用に向きませんか?
USB充電式は停電中に充電ができない点に注意が必要です。乾電池でも動く兼用タイプを選ぶか、モバイルバッテリーやソーラー・手回し式の発電手段とあわせて備えると安心です。
Q. モバイルバッテリー内蔵のランタンを長期間保管しても大丈夫ですか?
NITEによると、リチウムイオン電池を使った製品は高温での放置や劣化によって火災につながる事故が報告されています。信頼できる販売元から購入し、直射日光や高温を避けて保管し、時々状態を確認することが大切です。
まとめ|防災ランタンは乾電池式を1台、そこから足していく
まとめると、ランタンは乾電池式を軸に、家族の人数や部屋数に応じて台数を増やす。USB充電式を使うなら停電中は充電できないことを前提に、電池でも動く兼用タイプか、ソーラー・手回し式を組み合わせる。ろうそくは避け、リチウムイオン電池は正しく購入・使用・保管する。この4点を押さえておけば、停電時の明かりで困ることはぐっと減るはずです。
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