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緊急時は自治体の避難情報に従ってください。
停電中、スマホは情報収集と家族の安否確認の生命線になります。「充電が切れたらどうしよう」と不安になった方もいるはずです。ここでは停電中にスマホの充電を切らさない4つの手段と、それぞれの目安・注意点を整理します。
停電中にスマホを充電する4つの手段

停電時にスマホを充電する方法は、主に次の4つです。それぞれ得意・不得意があるので、組み合わせて備えておくと安心です。
| 手段 | 目安の容量・出力 | 向いている場面 |
| モバイルバッテリー | 5,000〜20,000mAh前後 | 持ち出し・短〜中期の停電 |
| 車(USB・シガーソケット) | 車種・年式により異なる | 車がある・移動できるとき |
| ポータブル電源 | 200〜1,000Wh前後 | 長引く停電・複数人分の充電 |
| 手回し・乾電池式充電器 | 数Wh程度と小さめ | 他の手段が使えない非常時の最終手段 |
電気事業連合会も非常持ち出し品の一つとしてモバイルバッテリーを挙げており、停電に備えた基本の備えとして位置づけられています。停電時でも携帯電話の基地局はしばらくバッテリーで稼働しますが、長時間の停電では基地局側の電源も切れるため、家族の安否確認は早めに済ませておくと安心です。
参考:電気事業連合会「非常時のお役立ちグッズ」
スマホ1回のフル充電に必要な電力量の目安
充電手段の容量を比べるときは、電圧をかけ合わせた「Wh(ワットアワー)」という単位で見ると分かりやすくなります。スマホのバッテリーは機種により差がありますが、一般的な目安として3.7V換算でおよそ15Wh前後とされることが多いです。ここではこの数値を基準に計算します。
あわてなくて大丈夫です。難しい計算に見えますが、覚えておくのは「モバイルバッテリーの表示mAh×3.7V÷1000=Wh」という式だけです。ここに、充電時のロス(電気のムダ)を差し引いた実効値で見るのがポイントです。
モバイルバッテリーは何回分充電できる?
モバイルバッテリーは表示されている容量(mAh)がそのまま使えるわけではありません。充電時の電圧変換ロスがあるため、実際にスマホへ渡せる電力量はおおむね65%前後が目安です。この前提で、スマホ1回15Wh・実効効率65%として試算すると次のようになります。
| 表示容量 | Wh換算(3.7V) | 実効値(65%) | スマホの充電回数目安 |
| 5,000mAh | 約18.5Wh | 約12Wh | 1回に届かないことも |
| 10,000mAh | 約37Wh | 約24Wh | 約1〜2回 |
| 20,000mAh | 約74Wh | 約48Wh | 約3回 |
試算条件:スマホ1回の充電に必要な電力量を15Wh、充電時の実効効率を65%として計算した目安です。実際の容量・効率は機種・製品により異なります。
ここ、迷いやすいところです。「20,000mAhもあれば安心」と思いがちですが、実際にスマホへ渡せる量は表示の3分の2程度に減ります。少し余裕を見て、家族の人数分+予備を意識して備えておくと安心です。モバイルバッテリー自体の選び方は防災用モバイルバッテリーの選び方|容量と充電回数の目安、発火を防ぐ使い方はモバイルバッテリー発火に注意|夏のNGな使い方と対処法もあわせてご覧ください。
車での充電|シガーソケット・USBを使うときの注意点
車のUSBポートやシガーソケットからもスマホを充電できます。ただし出力は車種・年式によって差が大きいため、必要な方は取扱説明書で確認しておきましょう。
気をつけておきたいのは次の2点です。ここだけ押さえておけば大丈夫です。
1. 密閉した空間でのアイドリングは避ける。ガレージなど風通しの悪い閉鎖空間でエンジンをかけ続けると、排気ガスがこもり一酸化炭素中毒の危険があります。労働安全衛生の専門機関も、内燃機関を使う際は必ず風通しの良い場所を選び、排気ガスが室内に流入しない位置を確保するよう注意を促しています。車で充電する際も、風通しの良い屋外で行い、閉め切った車庫の中でのアイドリングは避けてください。
2. バッテリー上がりに注意する。エンジンを止めたままシガーソケットやUSBで長時間充電を続けると、車の補機バッテリーの負担になり、いざというときに車自体が動かせなくなるおそれがあります。充電はエンジンをかけた状態で、必要な分だけ行うのが基本です。
参考:独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所「一酸化炭素中毒(小型内燃機関や七輪の使用時における注意点)」
ポータブル電源・手回し充電はどんな場面で使う?
ポータブル電源は容量が200〜1,000Wh前後と大きく、スマホだけでなく複数の家電もまとめて充電できます。停電が数日単位で長引きそうなときや、家族が多く同時に複数台を充電したいときに向いています。容量ごとの選び方はポータブル電源の容量の選び方|家族人数別の目安早見表も参考にしてください。
手回し充電器・乾電池式の充電器は、容量こそ小さいものの電源が一切ない状況でも使える最後の手段です。日常使いというより、非常持ち出し袋に1台備えておく位置づけで考えるとよいでしょう。
充電の消費そのものを抑える工夫
手段を備えるのと合わせて、スマホ側の消費を抑える工夫も効果的です。画面の明るさを下げる、機内モードや低電力モードを活用する、使っていないアプリの通信をオフにするといった対策で、同じ充電量でも使える時間を延ばせます。停電情報アプリや防災アプリは事前にダウンロードしておくと、通信量を抑えながら必要な情報を得やすくなります。
よくある質問
Q. 停電中にスマホを長持ちさせるにはどうすればいい?
A. 画面の明るさを下げる、機内モードや低電力モードを使う、不要なアプリの通信をオフにするといった工夫で消費電力を抑えられます。
Q. 車のアイドリングでスマホを充電するのは安全?
A. 風通しの良い屋外で短時間行う分には可能ですが、閉め切った車庫などでのアイドリングは排気ガスがこもり一酸化炭素中毒の危険があるため避けてください。エンジンを止めたままの長時間充電は車の補機バッテリー上がりの原因にもなります。
Q. モバイルバッテリーはどのくらい備えておけばいい?
A. 家族の人数分、最低でも1人1個を目安に備え、普段から満充電にしておくと安心です。容量は10,000mAh前後を基準に、余裕を見て複数個備えておくとより安心です。
まとめ
停電中のスマホ充電は、モバイルバッテリー・車・ポータブル電源・手回し充電を組み合わせて備えておくのが基本です。容量の目安をWh換算で押さえておけば、いざというとき「何回分あるか」を落ち着いて判断できます。車での充電は換気とバッテリー上がりに気をつけ、消費を抑える工夫もあわせて実践してみてください。
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