緊急時は自治体の避難情報に従ってください。
災害はいつ起きるか分かりません。仕事中や通学中など、家族が離れている時間に被災することもあります。そんなとき、家族の安否確認をどう取るか、あらかじめ決めていますか。ここでは家族で話し合っておきたい3つのルールを紹介します。
家族が離れているときに被災したら

大きな地震が起きると、被災地への電話が一気に集中します。声を聞きたい気持ちは誰でも同じなので、電話がつながりにくい状態がしばらく続きます。あわてなくて大丈夫です。あらかじめ決めておいた方法があれば、混乱の中でも落ち着いて動けます。ここからは、その決め方を3つのルールに分けて見ていきます。
ルール1|集合場所を2か所決めておく
まず考えたいのは、離れ離れになったときにどこで会うかです。「学校」「公園」のような大まかな場所だけでなく、「体育館の入り口」「時計台の下」のように具体的な地点まで決めておくと、実際に会いやすくなります。第一候補が危険で近づけない場合に備えて、第二候補も用意しておきましょう。
小さな子どもがいる家庭では、子ども自身が場所の名前を覚えられるかも考えておきたいところです。中高生であれば自分でスマートフォンの地図アプリを開けることも多いので、住所やランドマーク名をメモとして持たせておくと安心です。離れて暮らす親がいる場合は、親の自宅近くの避難所も合わせて確認しておきましょう。
| 家族構成 | 決めておきたいこと | ポイント |
| 小さな子どもがいる家庭 | 保育園・小学校の避難場所と引き渡しのルール | 園や学校が定める引き渡し方法を事前に確認する |
| 中高生がいる家庭 | 通学路沿いの避難場所と第二候補 | 地図アプリでの位置共有方法も決めておく |
| 離れて暮らす親がいる家庭 | 親の自宅近くの避難所・近隣の連絡先 | 自治体の防災マップで親の地域も一緒に確認する |
参考:内閣府「特集 家族で防災」(防災情報のページ)
ルール2|三角連絡法で連絡の中継点を決める
被災地の中だけで連絡を取ろうとすると、回線が混み合ってなかなかつながりません。そこで役立つのが「三角連絡法」です。離れた場所に住む親戚や知人を連絡の中継役として決めておき、家族それぞれがその中継先に無事を伝える方法です。中継先が被災地の外にあれば、比較的つながりやすくなります。ここだけ押さえておけば大丈夫です。
決めておくことは3つです。中継先の電話番号を家族全員が控えること、中継先の相手にも事前に一言頼んでおくこと、そして子どもや高齢の親にも分かる形でメモを持たせておくことです。携帯電話やメールを使わない家族がいても、この方法なら参加できます。
参考:内閣府「特集 家族で防災」(防災情報のページ)
ルール3|災害用伝言サービスの使い方を確認しておく
大規模な災害が起きると、電話会社から「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」が提供されます。171は固定電話や携帯電話から音声で伝言を録音・再生する仕組みで、web171はスマートフォンやパソコンからインターネット経由で安否をテキストで登録・確認できる仕組みです。どちらもNTT東日本・西日本の電話サービスからの利用は無料です。
| サービス | 使う機器 | できること |
| 災害用伝言ダイヤル(171) | 固定電話・携帯電話 | 音声での伝言の録音・再生 |
| 災害用伝言板(web171) | スマートフォン・パソコン | 電話番号をキーにしたテキストの安否登録・確認 |
参考:NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)」
いざというときに戸惑わないよう、体験利用期間に一度使ってみることをおすすめします。NTT東日本によると、体験利用は毎月1日・15日のほか、正月三が日、防災とボランティア週間(1月15日〜21日)、そして防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)にも提供されています。ちょうどこの夏の防災週間が近いタイミングなので、家族で一緒に試すのにぴったりです。意外に思うかもしれませんが、練習していないと本番では操作に迷いやすいものです。
参考:NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)の体験利用のご案内」
話し合いのときに使えるメモ項目
家族会議では、口頭で決めるだけでなく紙に書き残しておくことが大切です。以下の項目を1枚のメモにまとめ、家族全員が持ち歩けるようにしておきましょう。地震だけでなく、台風や大雨での停電・避難でも同じメモが役立ちます。
| 項目 | 書いておく内容 |
| 集合場所(第一・第二候補) | 建物名と具体的な目印(入り口・時計台など) |
| 中継先の連絡先 | 電話番号と関係(例:〇〇おばさん宅) |
| 災害用伝言サービスの使い方 | 171のダイヤル手順、web171のURL |
| 非常時の持ち出し品の保管場所 | 玄関収納・車のトランクなど |
メモは冷蔵庫に貼るだけでなく、財布やランドセルにも小さく折って入れておくと、外出先で被災したときにも役立ちます。
今日決めておきたいことのまとめ
集合場所を2か所、連絡の中継先を1件以上、そして災害用伝言サービスの使い方。この3つを家族で話し合い、紙に書いて冷蔵庫や財布に入れておくだけで、いざというときの不安はかなり減らせます。防災週間(8月30日〜9月5日)を機に、一度話し合ってみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 災害用伝言ダイヤル(171)はいつでも使えますか?
大規模な災害が発生したときに提供が開始されるサービスです。ふだんは使えませんが、毎月1日・15日や防災週間(8月30日〜9月5日)などに体験利用期間が設けられているので、事前に練習しておくと安心です。
Q. 携帯電話がつながらないときはどうすればいいですか?
音声通話がつながりにくいときは、テキストで安否を登録できる災害用伝言板(web171)や、離れた場所の親戚を中継役にする三角連絡法が役立ちます。
Q. 集合場所はどのくらい具体的に決めればいいですか?
建物名だけでなく、体育館の入り口や時計台の下のように、実際に立てる目印まで決めておくと会いやすくなります。第一候補と第二候補の2か所を用意しておきましょう。
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