契約アンペアを下げると電気代はいくら安くなる?10Aで約312円

電気代の節約

検針票の「契約アンペア」の欄、毎月同じ数字が並んでいるだけで気にしたことがない方も多いと思います。実はこの数字を下げるだけで、電気の使い方を変えなくても毎月の基本料金が下がります。契約アンペアを下げると電気代はいくら安くなるのか、具体的な金額と注意点を見ていきます。

契約アンペアを下げると基本料金は10Aごとに311円75銭安くなる

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イメージ(AI生成)

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、契約アンペアに応じて基本料金が決まります。契約を10A下げるごとに、基本料金は一律311円75銭(税込)安くなります。下の表が公式の料金です。

契約アンペア 基本料金(月額・税込)
10A 311円75銭
15A 467円63銭
20A 623円50銭
30A 935円25銭
40A 1,247円00銭
50A 1,558円75銭
60A 1,870円50銭

参考:東京電力エナジーパートナー「電気料金のプランと料金表」(従量電灯B)

例えば50Aから30Aへ、2段階下げたとします。月額で623円50銭、年間では7,482円ほど安くなる計算です。これは基本料金だけの話で、使った分の電力量料金(1kWhあたりの単価)や燃料費調整額は契約アンペアを変えても変わりません。下がるのは固定費の部分だけ、と考えておくと分かりやすいです。

契約アンペアを下げる前に確認したい家電の上限

契約アンペアを下げると、同時に使える家電の合計にも上限ができます。ブレーカーは契約アンペアを超える電流が流れると自動で落ちる仕組みなので、下げすぎると停電のような状態になりやすくなります。ここは下げる前に必ず確認してください。

東京電力エナジーパートナー公式の目安では、主な家電のアンペアは次のとおりです。アンペアは電流の大きさで、100Vの機器なら「100Wで約1A、1,000W(1kW)で約10A」が目安とされています。

家電 アンペアの目安
インバータエアコン(おもに10畳用・冷房時) 約5.8A(起動時は約14A)
インバータエアコン(おもに10畳用・暖房時) 約6.6A(起動時は約20A)
IHクッキングヒーター(200V) 約20〜30A(最大使用時は約58A)
電子レンジ(30Lクラス) 約15A
IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時) 約13A
ヘアードライヤー 約12A
アイロン 約14A
掃除機(強) 約10A
冷蔵庫(450Lクラス) 約2.5A

参考:東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安」

実際の消費電力は機種ごとに差があるので、あくまで目安です。正確な数値はお使いの製品の取扱説明書で確認できます。この表を見ながら、朝の支度時間や夕食の支度時間など、家の中で一番家電が重なる時間帯を思い浮かべてみてください。そこで無理なく収まるアンペア数が、下げてよい目安になります。

契約アンペアを下げないほうがいい家庭の条件

上の表からも分かるとおり、次のような家庭は下げに向きません。無理に下げるとブレーカーが落ちやすくなり、かえって不便になります。

オール電化の家:IHクッキングヒーターや電気温水器(エコキュート等)は消費電力が大きく、他の家電と重なりやすいためです。

エアコンを複数台、同じ時間帯に使う家:起動時の電流(表の「起動時」の数字)は通常運転よりかなり大きくなります。2台以上が同時に起動すると、それだけでアンペア数の多くを使ってしまいます。

家族の人数が多く、家電が重なりやすい家:電子レンジ・ドライヤー・洗濯乾燥機などを別々の人が同時に使う時間帯があるなら、現状より下げるのは慎重に考えたいところです。

逆に、一人暮らしや、日中は家電をあまり同時に使わない家庭では、下げられる余地が大きい傾向があります。

契約アンペアの変更手続きと工事費|スマートメーターなら不要

契約アンペアの変更は、契約している電力会社への申し込みだけで手続きできます。東京電力エナジーパートナーの場合、スマートメーターが設置済みなら、ブレーカーの取り付け工事をせずに遠隔で契約アンペアが切り替わります。

従来型のアンペアブレーカーが残っている家では、取り外し工事が必要です。工事中は10〜15分ほど停電しますが、変更前後が10〜60アンペアの範囲であれば、この工事は無料とされています。契約内容や設備の状況によっては別途、電気工事店による工事が必要になることがあり、その場合は有資格者による工事となり、費用がかかることがあります。

なお、東京電力エナジーパートナーでは電気の契約は年間契約が基本で、季節的な変更(夏だけ戻す、など)は承れないとしています。下げる前に、夏と冬、両方の使い方を考えておくと安心です。

参考:東京電力エナジーパートナー「ご契約アンペアの変更」

お住まいのエリアに契約アンペアの区分はある?

ここまでの金額や工事条件は、東京電力エナジーパートナーの例です。契約アンペアの単価は電力会社ごとに違うので、お住まいのエリア・契約している電力会社の公式サイトや検針票で、ご自身の基本料金表を確認してください。

そもそも仕組みが違うエリアもあります。たとえば関西電力の従量電灯Aには基本料金がなく、最初の15kWhまでは1契約あたり522円58銭(税込・2026年10月時点)の「最低料金」がかかる形です。契約アンペアによる料金区分がないため、今回のような「アンペアを下げる」節約はそのまま当てはまりません。関西以外にも同じ形のエリアがあるので、ご自身の検針票に「契約アンペア」の記載があるかどうかで見分けられます。

参考:関西電力「従量電灯A」

まとめ|契約アンペアは下げすぎ注意、固定費には確実に効く

契約アンペアを下げると、基本料金という固定費が10Aごとに311円75銭(東京電力の場合)、確実に下がります。電力量料金は変わらないので、使い方を変える我慢は必要ありません。ただし下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなるため、家の中で家電が一番重なる時間帯を基準に、無理のない数字を選ぶことが大事です。ここだけ押さえておけば、大きな失敗にはならないはずです。

契約アンペアを見直すなら、電気代が高い家の共通点3つと今日からの対策や、暖房の電気代を比較|電気毛布は1時間2円以下で最安もあわせて見直すと、固定費と使用量の両方から電気代を見直せます。

よくある質問

Q. 契約アンペアを下げると、使った分の電気代(電力量料金)も安くなりますか?

いいえ。安くなるのは基本料金の部分だけです。実際に使った電力量にかかる単価や燃料費調整額は、契約アンペアを変えても変わりません。

Q. 一度下げたら、季節によって戻すことはできますか?

東京電力エナジーパートナーの場合、電気の契約は年間契約が基本で、季節に応じた一時的な変更は受け付けられていないとされています。下げる前に、夏・冬それぞれの家電の使い方を確認しておくことをおすすめします。

Q. 工事費はかかりますか?

東京電力エナジーパートナー管内では、変更前後が10〜60アンペアの範囲であれば無料とされています。ただし設備の状況によっては電気工事店による工事が必要になることがあり、その場合は有資格者による工事となり、費用が発生することがあります。

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