電気代が高い家の共通点3つと今日からの対策

電気代の節約

「うちは電気代が高い気がする」——そう感じる家には、実はいくつか共通するクセがあります。原因さえわかれば、今日からできる対策も見えてきます。資源エネルギー庁のデータをもとに整理しました。

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イメージ(AI生成)

電気代が高い家に共通する3つの原因

原因1:エアコンの設定と手入れ
設定温度を必要以上に下げて(冬は上げて)いたり、フィルターの掃除を怠っていたりする家庭は少なくありません。資源エネルギー庁によると、夏の室温設定を26℃から2℃上げるだけで1.6〜5.4%、目詰まりしたフィルターを清掃するだけで0.6〜1.9%の節電効果があるとされています。

原因2:照明・待機電力のつけっぱなし
人がいない部屋の照明や、使っていないのにコンセントに挿しっぱなしの家電も見逃せません。不要な照明を消すだけで1.5〜2.3%、部屋の照度を少し下げると2.5〜3.9%、使っていない家電の待機電力をなくすと0.5〜0.8%の節電効果があるとされています。

原因3:エアコンなど家電の重複稼働
家族がそれぞれ別の部屋でエアコンをつけている家庭では、1台に集約するだけで大きな差が出ます。資源エネルギー庁の試算では、350Wのエアコンを2台運転している場合、1台に絞ると約30%の節電効果があるとされています。ここだけ押さえておけば、まず大きく減らせます。

今日からできる対策と節電効果の目安

資源エネルギー庁が示す節電効果の目安を、対策別にまとめました。

対策 節電効果の目安 今日からできるか
夏のエアコン設定温度を26→28℃に 1.6〜5.4% ◎ すぐできる
エアコンフィルターの清掃 0.6〜1.9% ◎ すぐできる
使わない部屋の照明を消す 1.5〜2.3% ◎ すぐできる
部屋の照度を少し下げる 2.5〜3.9% ◎ すぐできる
冷蔵庫を「強」→「中」に、詰め込みすぎない 1.2〜1.8% ◎ すぐできる
使っていない家電の待機電力をなくす 0.5〜0.8% ◎ すぐできる
エアコンを家族で1台に集約(2台→1台) 約30% ○ ライフスタイル次第

※この節電効果(%)は、資源エネルギー庁が夕方19時ごろの家庭の電力使用量をもとに算出した概算値です。地域・時間帯・契約プランによって実際の効果は変動します。

エアコンの使い方は電気代を左右します。エアコンのつけっぱなしは電気代が安い?夏の試算で比較もあわせてどうぞ。

家族構成・使用量別の節電効果早見表

電気代の目安は世帯によって差があります。契約30A・電気料金単価27円/kWh(税込目安)を前提に、月間使用量別の節電額を試算しました。

世帯タイプ 月間使用量の目安 電気代の目安 3つの対策(3.6〜10.1%)での節約額
単身・少人数 200kWh 5,400円 約194〜545円/月
夫婦2人 300kWh 8,100円 約292〜818円/月
4人家族 400kWh 10,800円 約389〜1,091円/月
5人以上・部屋数が多い家 500kWh 13,500円 約486〜1,364円/月

意外に思うかもしれませんが、使用量が多い家ほど同じ%の対策でも節約額(円)は大きくなります。エアコンを何台も動かしがちな家族人数の多い世帯ほど、まず「集約」から試す価値があります。

簡単な試算:わが家の電気代でやってみる

前提条件:契約30A・4人家族・月間使用量400kWh・電気料金単価27円/kWh(税込目安)

月間電気代の目安:400kWh × 27円 = 10,800円

ここに「エアコンの設定温度見直し(1.6〜5.4%)」「照明の使い方見直し(1.5〜3.9%)」「待機電力対策(0.5〜0.8%)」の3つを重ねて実践した場合、単純に合計すると3.6〜10.1%の節電効果となり、月あたり389〜1,091円ほどの差になる計算です。実際の効果は季節や家電の使い方で変わるため、あくまで目安としてご覧ください。

なお2026年7〜9月使用分は電気代の補助金が再開しており、8月使用分は4.5円/kWh、7月・9月使用分は3.5円/kWhが自動で値引きされます(申請不要)。400kWh使用の家庭なら、8月は1,800円、7月・9月は各1,400円ほどの値引きが加わる計算です。詳しくは電気代の補助金は8月にいくら安くなるかで試算しています。

節電の落とし穴|やりすぎ注意点

節電は大切ですが、無理をすると本末転倒です。以下は気をつけたいポイントです。

やりがちな失敗 気をつけたいこと
真夏にエアコンを我慢する 熱中症のリスクが高まります。無理な我慢はせず、扇風機の併用や日中の外出時間の工夫で対応しましょう
冷蔵庫の設定を下げすぎる 食品の傷みにつながる場合があります。「中」設定を基本に、詰め込みすぎないことを優先しましょう
照明を暗くしすぎる 特に高齢の家族がいる家庭では転倒リスクが上がります。廊下・階段は明るさを保ちましょう

電気代は地域や契約している電力会社のプランでも単価が変わります。正確な単価は、お使いの電力会社から届く検針票やWeb明細でご確認ください。

今日からのチェックリスト

チェック項目
夏のエアコン設定温度は26〜28℃になっているか
エアコンのフィルターを最近掃除したか
使っていない部屋の照明は消えているか
冷蔵庫の設定は「強」のままになっていないか
使っていない家電はコンセントから抜いているか
家族それぞれが別室でエアコンを使っていないか

よくある質問

Q. 一番効果が大きい対策はどれですか?
A. 資源エネルギー庁の目安では、エアコンを家族で1台に集約する対策が約30%と最も効果が大きいとされています。ただしライフスタイルに合わせて無理なくできる範囲で構いません。

Q. 節電しても電気代が下がらないのはなぜですか?
A. 猛暑・厳寒などで使用量そのものが増えていたり、電力会社の単価が変わっていたりする場合があります。まずは検針票で月間使用量(kWh)の推移を確認してみましょう。

Q. 電気代の補助金はいつまで続きますか?
A. 2026年7〜9月使用分が対象で、申請は不要です。今後の延長有無は経済産業省の発表次第のため、最新情報は電力会社や経産省の公表資料でご確認ください。

まとめ

電気代が高い家に共通するのは、エアコンの使い方・照明や待機電力のつけっぱなし・家電の重複稼働の3つです。どれも今日から手をつけられる小さな対策ばかりなので、まずは1つ、試してみてはいかがでしょうか。

参考:資源エネルギー庁「どうやったら節電できる?明日からすぐに役立つ節電・省エネのヒント」経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援」