緊急時は自治体の避難情報に従ってください。
9月1日は「防災の日」です。1960年の閣議了解で制定され、1923年の関東大震災と、前年の伊勢湾台風の被害がきっかけになりました。その後1982年の閣議決定で「防災の日」と「防災週間」があらためて定められ、9月1日を含む8月30日〜9月5日が防災週間とされています。全国で防災訓練や講演会などの行事が行われる期間です。
この期間は、備蓄品の点検(当ブログの別記事で紹介済み)だけでなく、「実際に体を動かして確かめる」のに向いています。停電を想定して懐中電灯の場所を探したり、災害用伝言ダイヤルを家族で試したりできるのは、この週間ならではです。ここでは家にあるものだけで、30分でできる家族シミュレーションを紹介します。
30分でできる家庭防災訓練タイムテーブル

特別な道具は必要ありません。休日の夜、家族が揃うタイミングで試してみてください。
| 時間 | やること |
| 0〜5分 | ブレーカーを落として停電を体験する |
| 5〜10分 | 懐中電灯・ラジオの置き場所を家族全員で確認する |
| 10〜18分 | 災害用伝言ダイヤル(171)またはWeb171を体験利用する |
| 18〜25分 | 非常持ち出し袋を実際に背負ってみる |
| 25〜30分 | 近所の避難場所・集合場所まで歩いてみる |
参考:内閣府防災「家庭における地震時等の停電対策について」、NTT東日本・NTT西日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」を基に作成
ステップ1:ブレーカーを落として停電を体験する
まず、家族の同意を取ってから分電盤のブレーカーを落とします。真っ暗になった部屋の中で、懐中電灯やスマホのライトがどこにあるか、すぐに手が届くかを確かめてください。「あると思っていたのに見つからない」は、実際の停電でも起きやすい困りごとです。
あわせて、分電盤の位置を家族全員が知っているかも確認しましょう。内閣府防災は、地震で屋外へ避難する前にブレーカーを落とすこと、電気が復旧するときはガス漏れがないことや電気製品の安全を確認してからにすることを呼びかけています。復電時に壊れた電気機器や配線から火が出る「通電火災」を防ぐための備えです。あわてなくて大丈夫ですが、手順として家族で共有しておきましょう。
参考:内閣府防災「家庭における地震時等の停電対策について」
ステップ2:懐中電灯・ラジオの置き場所を確認する
懐中電灯は1つだけでなく、リビング・寝室・玄関など複数箇所に置いておくと、停電が起きた瞬間でも慌てず取り出せます。訓練のタイミングで、電池切れや動作確認もあわせて行っておくと安心です。ラジオがある家庭は、電源を入れて実際に放送が入るかも確かめておきましょう。
ステップ3:災害用伝言ダイヤル(171)を体験利用する
災害用伝言ダイヤル(171)は、災害時に安否情報を音声で伝え合うためのサービスです。日頃から使い方に慣れておけるよう、NTT東日本・NTT西日本が体験利用の機会を用意しています。
体験利用ができるのは、毎月1日・15日(0時〜24時)、正月三が日、防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)、防災とボランティア週間(1月15日9時〜1月21日17時)です。1回の伝言は30秒まで、1つの電話番号につき20件まで録音できます。今年の防災週間は8月30日から。家族それぞれの携帯電話・自宅の固定電話で、実際に「171」にかけて伝言を残し、聞いてみる練習をしておきましょう。パソコンやスマホからは「Web171」でも同様の練習ができます。
離れて暮らす祖父母がいる家庭は、この機会に一緒に練習しておくと、実際の災害時にも落ち着いて使えます。ここだけ押さえておけば十分です。
参考:NTT東日本・NTT西日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」
ステップ4:非常持ち出し袋を実際に背負ってみる
用意しているつもりでも、実際に背負ってみると「思ったより重い」「肩ひもが調整できていない」といった気づきがあります。家族それぞれの体力に合わせて、中身の重さや配分を見直すきっかけにしてください。子どもや高齢の家族がいる場合は、誰がどの荷物を持つかも話し合っておくと安心です。
ステップ5:避難場所・集合場所まで歩いてみる
最後に、実際に指定避難場所や家族の集合場所まで歩いてみます。夜間だと道の見え方が昼と違うことも多いので、可能であれば一度は暗い時間帯に歩いておくと発見があります。危険な箇所やブロック塀、街灯の少ない区間があれば、家族で共有しておきましょう。
よくある質問
Q. 訓練は毎年やる必要がありますか?
非常持ち出し袋の中身は消費期限や子どもの成長で変わりますし、家族の集合場所の周辺環境も変化することがあります。防災週間のタイミングで年1回、見直しを兼ねて行うのがおすすめです。
Q. マンションでブレーカーを落としても大丈夫ですか?
冷蔵庫の食品や在宅ワーク中の家電への影響があるため、事前に家族へ声をかけ、短時間で済ませるのがおすすめです。心配な場合は、ブレーカーを落とさずに懐中電灯の場所の確認と171の体験利用だけでも十分な訓練になります。
まとめ
家庭でできる防災訓練は、特別な道具がなくても30分あれば一通り試せます。防災週間は災害用伝言ダイヤルの体験利用ができる数少ない期間でもあるので、このタイミングを逃さず、家族で一度動いてみてください。
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