留守宅の停電・台風対策|お盆に家を空ける前に

停電・災害時の備え

緊急時は自治体の避難情報に従ってください。

お盆休みで帰省や旅行を予定している方も多い時期ですが、2026年は大型の台風15号(チャンホン)が8月11日に関東から東北へ接近・上陸する見込みで、関東・東北の広い範囲が強風域に入っています。お盆の移動と重なるタイミングのため、交通機関に影響が出る可能性もあります。進路は変わることがあるので、最新の気象情報を確認してください。台風の直撃を避けられる地域でも、大雨や強風で一時的に停電することはあります。ここでは「家を空ける前」にやっておきたい停電・台風そなえを、時系列でまとめます。

出発前チェックリスト|数日前・前日・出発直前

留守宅の停電・台風対策|お盆に家を空ける前にのイメージイラスト
イメージ(AI生成)

台風接近が予想されているときは、直前にまとめて対応しようとすると時間が足りなくなりがちです。数日前から少しずつ進めておくと、出発当日はあわてなくて大丈夫です。

タイミング やること
数日前 ベランダ・庭にある物干し竿、植木鉢、物置の中身など飛ばされやすい物を室内へ。動かせない物はひもで固定
数日前 雨戸・シャッターの動作確認。無い窓は養生テープやカーテンを閉める準備
前日 冷蔵庫・冷凍庫の中身を整理し、製氷は一旦止めて凍らせた保冷剤を増やしておく
前日 スマートフォン・モバイルバッテリーを満充電に。懐中電灯の電池も確認
出発直前 使わない家電のコンセントを抜く(アイロン・ヒーターなど熱を持つ機器は特に)
出発直前 長期不在になる場合はブレーカーを落とすか検討(次章で詳しく)
出発直前 雨戸・鍵・窓の施錠を再確認して出発

参考:ウェザーニュース「台風15号は夕方〜夜に関東上陸 すでに太平洋側は強風域に入る」(2026-08-11公表)

冷蔵庫・冷凍庫は「出発前」の一手間で差が出る

停電中に冷蔵庫がどれくらいもつかは、ドアの開閉回数と庫内の詰まり具合で変わります。出発前に製氷を止めて保冷剤を増やしておく、庫内をできるだけ満杯に近づけておくといった一手間が、実際に停電したときの安心材料になります。停電後にどう判断するかは、停電したら冷蔵庫は何時間もつ?開けずに守る保冷のコツで時間の目安を整理していますので、あわせてご確認ください。

長期不在ならブレーカーを落とす|通電火災の予防

2026年7月の熊本県の地震で停電が発生した際、消防庁予防課の資料をもとに、消費者庁や経済産業省が「災害などで停電が発生し自宅から離れる場合はブレーカーを落とす」よう注意喚起しています。電気が復旧したときに、破損した電気製品や配線に通電して火災(通電火災)が起きるのを防ぐためです。旅行などで数日家を空けるときも同じ考え方が使えます。

ただし、冷蔵庫や留守番中のペット用の空調、セキュリティ機器、ガス警報器など、不在中も動かしておきたい機器がある場合は、それらの回路まで止めてしまわないよう注意が必要です。分電盤の主幹ブレーカーではなく、使わない部屋の分岐ブレーカーだけを落とす、熱を持つ家電のプラグを個別に抜く、といった方法も選べます。迷う場合は、無理に主幹を落とさず、コンセントを抜く対応だけでも通電火災の予防になります。電気配線の修理や増設が必要な場合は、有資格者による工事が必要です。

参考:ITmedia NEWS「停電中の自宅を離れる時は『ブレーカー落とす』消費者庁などが『通電火災』の注意喚起」(2026-07-29・消防庁予防課資料をもとにした消費者庁・経済産業省の注意喚起を報道)

マンション特有の設備|停電中どうなるか確認しておく

戸建てとマンションでは、停電時に困る設備が違います。特に集合住宅にお住まいの方は、出発前に「自分の建物ではどうなるか」を確認しておくと安心です。

設備 停電中の一般的な状態 確認先
オートロック 解錠されたままになる機種と、施錠のまま動かなくなる機種がある 管理会社・取扱説明書
電気錠(玄関の電子錠) 停電時は解錠される仕組みの機種もあるが、機種による 管理会社・鍵の取扱説明書
エレベーター 地震感知で最寄り階に停止する機能がある機種もあるが、古い機種では閉じ込めの可能性がある 管理会社・保守業者

宅配ボックスやインターホンも停電中は使えないことがあります。お住まいの建物・管理規約でどう動くかを、出発前に一度、管理会社や管理規約で確認しておくと戸惑いません。

参考:ホームズ「停電したらオートロックはどうなるの?」(住まいのお役立ち情報)

台風の直撃が予想される地域は、無理な移動を避ける

台風の進路や強さは直前まで変わることがあります。強風・大雨の警報が出ている中を無理に移動するのは避け、鉄道・航空・高速道路の運行状況をこまめに確認しましょう。予定を早める・遅らせるといった判断も、安全を優先して決めて大丈夫です。

よくある質問

Q. 数日程度の旅行でも、必ずブレーカーを落とすべきですか?

A. 消防庁・消費者庁は「災害などで停電が発生し自宅を離れる場合」にブレーカーを落とすことを呼びかけています。台風で停電の可能性がある地域への旅行・帰省では、同じ考え方でブレーカーを落とすか、使わない家電のコンセントを個別に抜く対応が有効です。冷蔵庫など動かし続けたい機器がある場合は、その回路を残す方法も選べます。

Q. マンションのオートロックが停電で開けっぱなしになるのが心配です。

A. オートロックは停電時に解錠される機種と施錠のままになる機種があり、建物によって異なります。防犯面が気になる場合は、出発前に管理会社へ停電時の挙動を確認しておくと安心です。

Q. 台風が来そうですが、予定通り帰省してもいいですか?

A. 交通機関の運行状況と自治体の避難情報を確認したうえで判断してください。強風・大雨の警報が出ている中での移動は避け、無理をしないことが基本です。

まとめ

お盆に家を空けるときの停電・台風そなえは、①冷蔵庫の一手間、②長期不在時のブレーカー・コンセントの扱い、③マンション設備の停電時の挙動確認、④無理のない移動判断、の4つが軸になります。出発前に数日かけて準備しておけば、当日はあわてずに済みます。台風接近前の総合的な準備は台風前の停電チェックリスト|3日前・前日・当日、停電後の冷蔵庫の判断は停電したら冷蔵庫は何時間もつ?開けずに守る保冷のコツもあわせてご確認ください。